岸田はなぜ聞く耳を持たないのか。「事実上の増税」インボイス反対集会に集まった人たちの声
◾️なぜ岸田文雄は聞く耳を持たないのか
6月14日国会議事堂前に「インボイス反対」を訴える人々が約1500人(主催者発表)も集まり、歩道を埋めた。街宣の司会をしたのは、アニメ「機動戦士Zガンダム」でエマ・シーン役を務めた声優の岡本麻弥さんとSTOPインボイスの阿部伸さん。他にはタレントやミュージシャン、アニメーター、声優、俳優に加えて、税理士、土建業の一人親方、Amazonの配送委託業者、Uber Eatsの配送員など多彩な顔ぶれが集まった。
また彼らの訴えに賛同した国会議員も訪れてマイクを握った。参加したのは立憲民主党、共産党、れいわ新選組、社民党から約20名の野党議員。今、国会では街宣を訪問した野党を中心に「インボイス制度を考える超党派議員連盟」という議連が発足しており、約90名の国会議員が参加をしている。今回STOPインボイスの街宣へやってきたのは議連の参加議員が中心だ。
議連には参加していないが、共産党の志位和夫も訪れてマイクを握った。まずフリーランスや俳優・声優からは声が上げにくいといった陳情があったことを明かた。
「このインボイスは地獄の二者択一と言われています。課税事業者になったらとんでもない増税が待っています。年間300万円売上のアニメーターの場合、月収が手取りで14万6千円。この方が課税事業者になったら年間13万6千円の消費税を納付しないといけない。一ヶ月分の収入が吹っ飛んでしまうんです」
大幅な収入減となることは明らか。他にも立憲民主党の原口一博も聴衆の前で国会で岸田首相との質疑について語った。
「消費税の免税事業者への特例措置が廃止された状態でインボイス導入すると、下請けがダメージを受けるから特例法を作るかインボイス廃止を訴えたんです」
と話した。そしてれいわ新選組の多ケ谷亮からも「インボイスは増税に当たるのか?」という質問にで岸田が答弁できなかったことを紹介し「政府の中にも知らない人がいるんです」と訴えた。
立憲民主党の泉健太、国民民主党玉木雄一郎からはビデオ、れいわ新選組山本太郎からは文書でメッセージが届いた。泉・玉木のメッセージは機材トラブルで紹介できず、イベント終了後にYouTubeにアップされた。